2026年1月、アニメ界に新たな旋風を巻き起こすであろうオリジナル劇場長編アニメーション「迷宮のしおり」の公開が決定しました。本作は、「マクロス」「アクエリオン」シリーズといった数々のヒット作を手がけてきた巨匠、河森正治監督による最新作。女子高生を主人公に、現代社会に欠かせない“スマホ”をテーマにした異世界脱出劇が描かれるということで、早くも大きな注目を集めています。
豪華クリエイター陣が集結!「迷宮のしおり」を彩る才能たち

本作の制作には、アニメ界のトップクリエイターたちが集結しています。キャラクターデザインを手がけるのは、「マクロスFRONTIER」でファンを魅了した江端里沙氏。その繊細かつ魅力的なキャラクターは、今回も物語の世界観をより一層引き立ててくれることでしょう。脚本は、「HUMAN LOST 人間失格」で深いテーマを描いた橋本太知氏が担当。予測不能な展開と心揺さぶるストーリーが期待されます。
そして、アニメーション制作を担うのは、「BanG Dream!」シリーズなどでその高い技術力と表現力を証明してきたサンジゲン。ハイクオリティな映像とダイナミックなアクションが、「迷宮のしおり」の世界を鮮やかに描き出してくれるはずです。さらに、企画・プロデュースは「LISTENERS リスナーズ」「BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-」など、意欲的なオリジナル作品を次々と世に送り出しているスロウカーブが手がけており、作品全体のクオリティへの期待が高まります。
河森監督が贈る“歌×SF×三角関係”の新境地!スマホが鍵を握る異世界脱出劇
河森監督作品の代名詞ともいえる「歌」「SF」「三角関係」という3つの要素をベースに、本作では現代人の生活に密着した“スマートフォンあるある”が巧みに織り交ぜられています。スマホが単なるツールではなく、私たちの個人情報や履歴が集積された「もうひとりの自分」として描かれるという斬新な視点が、物語に深みを与えています。
スマホに閉じ込められた女子高生の運命は?
物語の主人公は、女子高生の前澤栞(まえざわ・しおり)。ティザービジュアルでは、舞台となる横浜の街並みを背景に、スマホの中に取りこまれてしまう栞の姿が描かれており、物語の核心に迫る予感がします。
特報映像では、栞が友達とSNSのダンス動画を撮影している日常の風景から一転、突如スマホに閉じ込められてしまう衝撃的な展開が描かれます。そして、謎の少女、ピンクのうさぎ、さらにはミサイルが飛び交う空中を舞う不思議なキャラクターなど、異世界で栞を待ち受けるであろう数々のピンチが垣間見え、その世界観への好奇心を掻き立てられます。
河森正治監督が語る「迷宮のしおり」の世界観
河森監督は本作について、「現代人なら誰もが駆使するスマホを、履歴や個人情報が集積した“もうひとりの自分”として捉えたことから生まれた物語です」とコメントしています。そして、「スマホが割れるのは、自分の心が割れることかもしれない──。」という言葉からは、スマホと心の深い繋がりが示唆されており、単なるSFアクションに留まらない、心の奥底に迫る物語であることが伺えます。
“心の異世界”と現実世界の交錯
スマホの迷宮に閉じ込められた少女と、現実の横浜で暴走し始める“もうひとりの自分”。この二つの存在が、“心の異世界”と現実世界を行き来しながら物語が展開されるとのこと。歌とホラーの要素が融合し、感情が爆裂し、スタンプが飛び交うという、これまでの河森監督作品にはないエモーショナルでポップなエンターテインメント作品を目指していると語られています。
監督にとって劇場版としては初の完全オリジナルストーリーとなる本作。「2人の“主人公”の対決の行方をぜひ見届けてください!」というメッセージからは、単なる脱出劇に終わらない、深い人間ドラマが描かれることが期待されます。
「迷宮のしおり」に込められたメッセージとは?
「迷宮のしおり」は、現代社会に生きる私たちにとって身近な存在であるスマートフォンを深く掘り下げ、新たな視点を提供してくれる作品となるでしょう。スマホを通して、私たちは何を体験し、何を感じ、何を得ているのか。そして、デジタルと現実の境界線が曖昧になる現代において、私たちの「心」のあり方はどう変化しているのか。そうした問いかけが、作品全体に散りばめられているのではないでしょうか。
2026年1月の公開が今から待ち遠しい「迷宮のしおり」。河森監督が贈る、歌、SF、そして心の異世界を巡る新たな冒険に、ぜひご期待ください!
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