2023年の公開以来、社会現象を巻き起こし、多くのファンを魅了してきた劇場アニメ『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』が、ついに地上波に登場します! 2025年7月12日午後9時30分から、フジテレビ系「土曜プレミアム」にて本編ノーカットで初放送されることが決定しました。さらに、現在放送中のテレビシリーズセレクション「私の愛した歴代ゲゲゲ」の7月放送エピソードも発表され、豪華キャスト陣による選出エピソードが大きな注目を集めています。この記事では、『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の魅力から、今回の地上波放送の意義、そして「私の愛した歴代ゲゲゲ」の注目エピソードまで、余すことなくご紹介します。
劇場アニメ『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』とは?その傑作たる所以

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』は、『ゲゲゲの鬼太郎』の原作者である水木しげるさんの生誕100周年を記念して製作された完全新作アニメーションです。鬼太郎の出生の秘密に迫るという、まさにシリーズの根幹を揺るがす壮大な物語が描かれています。
物語の舞台は、行方不明になった妻を探しに哭倉村を訪れた鬼太郎の父(後の目玉おやじ)と、血液銀行に勤めるサラリーマンの水木が出会うところから始まります。二人は、閉鎖的で不気味な哭倉村に隠された恐ろしい暗部に共に挑んでいくことになります。従来の『ゲゲゲの鬼太郎』のイメージとは一線を画す、シリアスで考察しがいのあるストーリー展開、そして大人向けのダークな世界観が多くの観客を惹きつけました。
高い評価を得た『ゲゲゲの謎』の功績
本作は、そのクオリティの高さから国内外で非常に高い評価を獲得しています。第47回日本アカデミー賞では優秀アニメーション作品賞を受賞し、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭ではコントルシャン部門にノミネートされるなど、その芸術性とストーリーテリングの巧みさが認められました。
さらに、公開後も「真生版」として327カットのリテイクを行い、よりブラッシュアップされたバージョンが公開されるなど、作品への並々ならぬこだわりが見て取れます。ファンからはもちろん、評論家からも絶賛され、名実ともに『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズに新たな歴史を刻んだ作品と言えるでしょう。
待望の地上波初放送!「本編ノーカット」で見せる感動と衝撃
今回の地上波初放送は、より多くの視聴者がこの傑作に触れる絶好の機会となります。特に注目すべきは「本編ノーカット」でのオンエアという点です。劇場公開された内容がそのまま放送されるため、作品が持つ本来のメッセージや映像表現を存分に味わうことができます。
映画館で見逃してしまった方、もう一度あの感動を味わいたい方、そして『ゲゲゲの鬼太郎』をあまり知らないという方にとっても、本作の奥深さに触れるきっかけとなることでしょう。この機会に、鬼太郎の父と水木の絆、そして哭倉村の謎に迫る衝撃の物語をぜひ体験してください。
「私の愛した歴代ゲゲゲ」7月放送エピソード発表!豪華セレクションの舞台裏
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の地上波放送に合わせ、現在放送中の「私の愛した歴代ゲゲゲ」も7月の放送エピソードが発表されました。この企画は、1968年から2020年まで全6期にわたって放送されたテレビシリーズの中から、作品に縁の深い著名人がお気に入りのエピソードを選び、毎週1話を放送するというものです。
関俊彦&木内秀信が選ぶ!第6期 第14話「まくら返しと幻の夢」
7月6日放送の第14回では、『ゲゲゲの謎』で鬼太郎の父を演じた関俊彦さんと、水木役を務めた木内秀信さんが、揃って第6期から第14話「まくら返しと幻の夢」を選出しました。このエピソードには、野沢雅子さんが演じた若かりし日の姿の目玉おやじ(鬼太郎の父)も登場するとのこと。
『ゲゲゲの謎』で深い絆を演じたお二人が、どのような意図でこのエピソードを選んだのか、その選出理由にも注目が集まります。本編と合わせて、より一層『ゲゲゲの鬼太郎』の世界観に浸ることができるでしょう。
ウエンツ瑛士が語る!第3期 第32話「鬼太郎危うし!妖怪大裁判」
7月13日の第15回には、実写映画で鬼太郎を演じたウエンツ瑛士さんが選んだ第3期第32話「鬼太郎危うし!妖怪大裁判」が放送されます。ウエンツさんは選出理由について、「戦闘シーンは少ないですがいろんなキャラクターが見られて、それぞれの性格や特徴が随所に散りばめられてる大好きな回です」とコメントしています。
さらに、「裁判のシーンは映画にも採用されていて、今まで助けた妖怪の仲間たちが寝返ってしまうシーンは気持ちがわかる部分と悲しみが同時に襲ってきます」と、そのエピソードが持つ感情の奥深さに触れています。実写映画とアニメシリーズの繋がりを感じられる貴重な回となりそうです。
松岡洋子&沢城みゆきが選ぶ!歴代鬼太郎声優の視点
7月20日の第16回では、第4期で鬼太郎の声を演じた松岡洋子さんが選出した第4期第34話「流浪!妖怪あずきとぎ」が放送されます。そして、7月27日の第17回では、第6期と『ゲゲゲの謎』で鬼太郎を演じた沢城みゆきさんが選んだ第6期第54話「泥田坊と命と大地」が放送予定です。
歴代の鬼太郎を演じてきた声優陣が、それぞれどのような視点でエピソードを選んだのか、その選出理由にも興味が尽きません。声優という立場から見た『ゲゲゲの鬼太郎』の魅力が、今回選ばれたエピソードを通して伝わってくることでしょう。
新主題歌「闇にご用心」が彩るエンディング!
「私の愛した歴代ゲゲゲ」では、7月6日の第14回からエンディングを飾る新主題歌「闇にご用心」も注目ポイントです。この楽曲は、山内惠介さんが歌唱し、椎名林檎さんが作詞・作編曲を手掛けた豪華なコラボレーションが実現しました。
公開された新規映像には、第1期の鬼太郎を思わせるムードや、第5期の「妖怪横丁」が登場するなど、各期の『ゲゲゲの鬼太郎』の特徴が盛り込まれた内容となっています。山内惠介さんは、未公開のMVについても言及し、「ドラマチックで、芝居心を大切にしました。椎名さんいろいろなアイデアを出してくださり、これまでの山内惠介からイメージを覆すような姿を見せることができると思います。とてもこだわったMVになっているので、ファンの方も、初めて見た方も、興味をもっていただけるとうれしいです」と楽曲の魅力を語っています。この新主題歌の音源は、7月2日から配信が開始されます。
まとめ:『ゲゲゲの謎』が拓く新たな「ゲゲゲの鬼太郎」の世界
劇場アニメ『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の地上波初放送は、多くのファンにとって待ち望まれた瞬間であり、新たな視聴者層を開拓する大きなチャンスです。そして、「私の愛した歴代ゲゲゲ」と題されたセレクション放送は、過去のシリーズを振り返ることで、『ゲゲゲの鬼太郎』という作品の奥深さや、時代を超えて愛され続ける理由を再認識させてくれます。
今回の放送を通じて、水木しげる先生が描いた妖怪たちの世界、そして鬼太郎と仲間たちが織りなす物語の魅力を、改めて多くの人に感じていただけることでしょう。7月は「ゲゲゲの鬼太郎」から目が離せない1ヶ月となりそうです。ぜひ、この機会に『ゲゲゲの鬼太郎』の奥深い世界に触れてみてください。
コメント