【テストの反応】89点で泣く人vs60点で喜ぶ人。Xで29,000いいねを集めた「真理」が刺さりすぎる理由

2025年11月23日、X(旧Twitter)にある一つのイラストが投稿され、瞬く間に学生たちの心を鷲掴みにしました。

投稿からわずか数時間で29,000いいね、53万ビューを突破。その勢いは止まることを知りません。

テーマは至ってシンプル、「テストの点数に対する反応の違い」です。

なぜ、このありふれたテーマがこれほどまでに拡散され、多くの共感(と悲鳴)を呼んでいるのでしょうか?

本記事では、話題のポストの内容を深掘りしつつ、リプライ欄に溢れる学生たちの「本音」、そしてそこから見えてくる現代の教育事情やメンタルヘルスについて、徹底的に解説していきます。


イラストが描く「89点の絶望」と「60点の歓喜」

話題の中心となっているのは、@o44060766 さんが投稿した4コマ風のイラストです。

「大体これ」という短い一言と共に添えられた画像は、残酷なまでの「温度差」を描き出しています。

左右で分かれる「幸福度」の格差

イラストは左右対称の構図で、2人の学生の対照的なリアクションを描写しています。

特徴左側:偏差値高い人右側:平均人
点数89点60点
表情机に突っ伏し、涙目で肩を落とす両手を挙げ、満面の笑み
セリフ「惜しかった…」「やったー!!」
背景どんよりとした絶望感星が飛ぶようなハッピーエンド

このコントラストが秀逸なのは、単に「頭が良いか悪いか」を描いているのではなく、「自己肯定感のハードル」を可視化している点です。

89点は客観的に見れば高得点です。しかし、左側の学生にとっては「11点を失った」という事実に他なりません。一方、右側の学生にとって60点は「赤点を回避し、単位を取得した」という勝利の証です。

投稿時刻が月曜の朝(平日朝8時頃)だったこともあり、通学中の学生たちのタイムラインに直撃。「今の自分の気分はどっちだ?」という自問自答を誘発し、爆発的なエンゲージメントへと繋がりました。


共感の嵐!リプライ欄で語られる「基準崩壊」のリアル

このポストが真にバズった理由は、イラストそのもの以上に、リプライ欄で繰り広げられた「大喜利のような共感合戦」にあります。

134件を超えるリプライ(引用含む)を分析すると、学生たちが抱える「学力の変化」や「科目ごとの落差」が見えてきます。

1. 「入学時 vs 今」の切ないギャップ

最も多かったのが、「かつては左側だったが、今は右側になってしまった」という堕天の告白です。

高校入学や進級を機に、難易度が跳ね上がり、テストの基準が崩壊していく様子が生々しく語られています。

「入学初期の俺:うわ、90行ってない最悪 今:よっしゃ!赤点回避」

(@FaLl_Aki_juju さん / 815いいね)

このリプライに多くのいいねがついたことは、多くの学生が「理想の自分」と「現実の自分」の折り合いをつけるのに必死であることを物語っています。

また、@ater_0530_3 さんも「高校生になるとまじで50点以下が当たり前になってしまう」と嘆いており、進学校ならではの「平均点の低さ」や「難問への諦め」が、ある種の連帯感を生んでいます。

2. 科目によって人格が変わる「二重生活」

すべての教科で優秀なわけではない、というリアルな声も目立ちます。

「得意な日本史90点ワイ『終わった…』 苦手な数学20点ワイ『終わった…』 意味が違ってくる」

(@ryusannn6 さん)

同じ「終わった」という言葉でも、その意味が天と地ほど違います。完璧主義者の側面と、諦めの境地にいる側面。多くの学生がこの二つの顔を使い分けて、過酷なテスト期間を乗り切っているのです。

「得意科目左で苦手科目右だわ」というコメントも、この「ハイブリッド型」の学生が多いことを裏付けています。

3. 現実はもっと厳しい? ユーモアで昇華する自虐ネタ

X(Twitter)らしい、切れ味鋭いユーモアも光ります。

「左:進研ゼミの漫画の世界の人達 右:現実の世界の君達」

(@HOSHI_DOREMI さん / 98いいね)

「進研ゼミ」というパワーワードを使うことで、左側の世界がいかにフィクションに近い理想郷であるかを皮肉っています。

さらに、「なんやウチなんて19で喜んだぞ」と、イラストの60点すら高嶺の花であることを告白。底辺からの逆転劇(あるいは開き直り)をネタにすることで、同じ境遇の仲間に笑いと勇気を提供しています。


笑いと深淵:テストが突きつけるメンタルヘルスの課題

しかし、このバズり現象を単なる「あるあるネタ」として笑って済ませていいのでしょうか?

リプライ欄の一部には、笑いの裏に潜む「学習性無力感」や「燃え尽き症候群」の兆候が見え隠れしています。

「左側の人」が抱える孤独とプレッシャー

注目すべきは、高得点を取っても苦しむ「左側」への言及です。

「自分の友達左側だけど、85点くらいで授業中ずっと頭抱えて泣きそうになってた。…ちょっと休んで欲しい」

(@hatoba_holosuki さん)

85点で泣きそうになる心理。これは周囲から見れば「贅沢な悩み」に見えるかもしれませんが、本人にとっては「許されない失敗」であり、強烈な自己否定のトリガーになっている可能性があります。

@hagisu78925 さんのエピソードも強烈です。

「共テ模試で八割取ったから落ち込んでる頭ええ奴の自己採点覗いたら九割取っててガチ萎えた」

ハイレベルな層では、1点の差が合否を分けるという現実があり、彼らは常に「見えない敵」と戦い続けています。

このイラストが「左側」を単に嫌味な優等生として描くのではなく、「涙目で机に突っ伏す」姿で描いた点に、投稿者の鋭い観察眼と優しさが感じられます。左側の人もまた、苦しんでいるのです。

肯定的なリプライが救いになる

そんな中、右側の「60点」を肯定する優しいリプライは、見る人の心を救います。

  • 「赤点回避なら実質100点」(@yuyunyun27 さん)
  • 「60は良い方やろ」(@namedesuyo777 さん)

これらの言葉は、点数至上主義に疲れた学生たちへの「許し」のようにも響きます。

「生きていればOK」「単位があればOK」というマインドセットは、現代の過酷な競争社会を生き抜くための重要な防衛本能なのかもしれません。


テストの点数に振り回されないために

2025年、教育現場では共通テストの難化や探究学習の負担増など、学生を取り巻く環境は依然として過酷です。

今回のポストがこれほどバズった背景には、「誰かと辛さを共有したい」「自分の今の立ち位置を笑い飛ばしたい」という切実な欲求があります。

あなたは「左」でも「右」でも素晴らしい

このブログを読んでいるあなたが、もし今テストの結果に落ち込んでいるなら、思い出してください。

  • もしあなたが左側(高得点でも落ち込む)なら:その向上心は素晴らしい才能ですが、たまには自分を褒めてあげてください。89点は紛れもなく努力の結晶です。
  • もしあなたが右側(平均点で喜べる)なら:そのポジティブさは、社会に出てから最強の武器になります。幸福を見つける天才です。

点数はあくまでその時点での「スナップショット」に過ぎません。

イラストが教えてくれたのは、「受け取り方一つで、世界は地獄にも天国にもなる」という真理でした。


本日のまとめ

  1. 話題のポスト: 89点で泣く優等生と60点で喜ぶ平均人を描いたイラストが大バズり。
  2. 共感の連鎖: 入学時からの変化や科目ごとの差など、リプライ欄は学生の本音で溢れた。
  3. 笑いの裏側: 点数への過度なプレッシャーやメンタルヘルスの問題も浮き彫りに。
  4. 結論: どの反応も間違いではない。自分の心の健康を守りながら、テストと付き合っていこう。

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