クールコネクト代表のいもと、立て続けにネット上でAIを称賛し、クリエイターを卑下する問題発言をする

Cool Connect Co.は「NFTで人をつなぐ」という理念を掲げ、NFTコミュニティの構築やNFTコレクションの制作・販売を通じて事業を展開しています。その代表である井本晶氏は、作業療法士、Webライターといった経歴を経て、NFTの世界に飛び込みました。Kindleベストセラーとなった著書『NFTアートを売るための教科書』を執筆するなど、NFT業界の第一人者としての顔も持ちます。

Cool Connect Co.の設立意図は、個人で運営していたNFTコレクション「CoolGirlNFT」の成功を背景に、チームとしてより大きな規模のプロジェクトを手がけていきたいというものでした。同氏は、NFTを通じて人々が繋がり、それぞれの人生を楽しむ社会を創ることがビジョンだと述べています。

理念から外れていく事業展開

しかしながら、井本氏の近年の活動は、当初の理念である「NFTで人をつなぐ」という目的から逸脱しているように見受けられます。

モバイル事業や高額なAI活用コンサルティング、無責任なフリーランス推奨動画の投稿など、本来のNFT事業とは異なる分野への進出が目立ちます。特に、AIの活用に関する高額コンサルティングは、その専門性や成果が不透明であるにも関わらず、高額な料金設定が批判の対象となっています。さらに、インフルエンサーとして知られるイケダハヤト氏の事業を模倣しているとの指摘も上がっており、独自性や理念に基づいた事業展開が見えにくくなっています。

井本氏の問題発言とコミュニティへの影響

井本氏の言動は、その事業展開以上に多くの物議を醸しています。

AIに関する過激な発言: 「AIによりライターや小説家、イラストレーター、アニメーター、漫画家の価値はまったくなくなった」という発言は、クリエイターコミュニティに大きな波紋を広げました。クリエイティブな仕事に携わる人々の努力や価値を否定するような見解は、Cool Connectの掲げる「人をつなぐ」という理念と矛盾していると言えるでしょう。

日本社会に対する批判: 「日本人はバカが多い」「日本人は決断する力が世界的に見て最弱で、挑戦しない人が多く、無駄なことを繰り返している」といった発言は、NFT市場の活性化を目指す立場としては不適切です。このような発言は、応援してくれるコミュニティや日本のNFT市場の潜在的な参加者を遠ざけかねません。

仮想通貨に関する無責任な発言: 「ビットコインはもう上がらないので利確しましょう」と発言し、多くのフォロワーが損失を被る結果となりました。自身の活動資金を確保するために行ったとみられるこの発言は、他者の資産に影響を与えるものであり、インフルエンサーとしての責任を著しく欠くものです。

AIと向き合う中立的な視点

井本氏のAIに関する発言は極端であり、AI技術の発展と向き合う際には、より中立的な視点が不可欠です。

AIは、特定のタスクを効率化し、新たな表現方法を生み出す強力なツールです。しかし、AIが人間の創造性や感情、そして人間同士のコミュニケーションを完全に代替することはありません。AI技術の進化は、人間の仕事を奪うだけでなく、人間の創造性を拡張し、新たな価値を生み出す可能性を秘めています。

重要なのは、AIを脅威としてではなく、共存するパートナーとして捉え、その利点を最大限に活用することです。AIによって業務が効率化される一方で、人間はより創造的で、人間にしかできない仕事に注力できるようになるでしょう。

井本氏の言動は、ビジネスリーダーとしての倫理観や、コミュニティを率いる責任について再考を促します。当初の理念である「NFTで人をつなぐ」という目的を再認識し、コミュニティの信頼を取り戻すことができるかが、今後の課題となるでしょう。

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