はじめに：地方の声を国政の「真ん中」へ
2025年12月13日、立憲民主党の野田佳彦代表が徳島県を訪問しました。吉川沙織参議院議員、高橋永衆議院議員らと共に、地域のインフラや教育環境の現状を直接視察。
人口減少が加速する地方において、交通・医療・教育をどう守るのか。今回の訪問は、単なる地方行脚ではなく、「次世代の暮らしを守るための政策立案」に直結する重要な一歩となりました。
1. 南海フェリーとの意見交換：地域の「海の道」を守るために
野田代表がまず足を運んだのは、徳島と和歌山を結ぶ南海フェリーです。
「公共性」を国が支える視点
現在、地方の航路は利用者の減少やコスト増により、厳しい経営状況にあります。しかし、南海フェリーは単なる移動手段ではなく、災害時の代替交通路としての役割を担う「地域の生命線」です。
- 野田代表の見解: 「地域交通の維持を自治体任せにするのではなく、国として支える視点が必要」
- 政策へのヒント: 航路補助金の拡充や、防災インフラとしての投資強化など、法整備の必要性が改めて浮き彫りになりました。
2. 対話集会で響いた「高校生の切実な訴え」と地域の苦境
続いて行われた対話集会では、幅広い世代から多岐にわたる意見が寄せられました。
若者の未来：公立図書館の不足
特に印象的だったのは、高校2年生からの「地域に公立図書館がなく、学ぶ環境が整っていないと」いう訴えです。地方の教育格差は、将来の人口流出に直結します。野田代表は、こうした若い世代の意欲を支える環境整備の責任を強調しました。
医療の危機：公立病院の経営難
また、全国的な課題である公立病院の経営難についても深刻な現状が語られました。「地域の命」を預かる現場が疲弊している現実を、どう国政の予算配分に反映させるかが問われています。
外交とスポーツの熱気
外交・安全保障における「ブレーキ役」としての期待が語られる一方で、当日は徳島ヴォルティス（J1昇格プレーオフ決勝）の話題も。地域への敬意を払いつつ、真剣な質疑応答が行われました。
3. SNSでの賛否両論：X（旧Twitter）から見る国民の本音
野田代表の投稿に対し、SNSでは160件を超える多様なリプライが寄せられました。
【共感の声】現場主義への評価
「フェリーも病院も図書館も、あるのが当たり前じゃない現実を聞いてくれる場があるのは安心する」 「高校生の声まで拾い上げている点に、現場の温度を感じる」
地方在住者を中心に、「自分たちの困りごとが可視化された」ことへのポジティブな反応が多く見られました。
【厳しい批判】約束と信頼への問い
一方で、過去の公約（議員定数削減など）に対する厳しい指摘も散見されます。
「ブレーキ役というが、過去の約束（身を切る改革）はどうなったのか」 「党内の不適切発言への対応を含め、まずは信頼回復が必要だ」
こうした批判は、政治家に対する「言葉ではなく行動で示せ」という国民の強いメッセージと言えるでしょう。
4. 結論：地域の声を「政策の力」に変えられるか
今回の徳島訪問で浮き彫りになったのは、「地方の衰退は待ったなし」という冷徹な現実です。
- 公共交通の維持
- 地域医療の崩壊阻止
- 教育環境の格差是正
野田代表が持ち帰ったこれらの「宿題」が、国会で具体的な予算や法案として形になるかどうかが注視されます。批判の声も真摯に受け止めつつ、いかに実効性のある政策を打ち出せるか。野田立憲民主党の真価が問われています。
あなたの地域の課題を教えてください
公共交通の廃線、病院の遠さ、学ぶ場所の不足――。皆さんの地域で感じている課題は何ですか？ぜひコメント欄でシェアしてください。
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